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サヌキノススメ第9回 その1『満久屋豊浦商店(あいむす焼)』

 

サン・クラッケで取り扱っている県産品の生産者さんを一般のお客さんと訪ねる

「サヌキノススメ見学会」!

毎月1回、サン・クラッケで取り扱っている食品、工芸品を作っている会社を見学させてもらい、

その内容をブログや動画などでアップ!

ラジオのコーナーも放送して、より香川の県産品を身近に感じてもらおう!!!

 

という4月から始まったこの企画。

2014年最後の見学会は香川の西へ。西讃にあるこちらの2軒にお願いしました!

 

 

観音寺にある満久屋豊浦商店さんは、1枚1枚手焼きする「あいむす焼」を筆頭に、

海老の旨みそのものを活かしたおせんべいが看板商品。

丸亀市の飯山町にある一閑張屋さんは名前の通り、香川県の伝統的工芸品「一閑張(一貫張)」を作っています。

 

まず午前中は満久屋(まくや)豊浦商店さんへ〜。

JR観音寺駅から歩いていくこともできますので、観音寺の町をブラブラしながら訪れるのもオススメですよ。

 

 

満久屋さんの看板になっている「あいむす焼」がこちら。(上の画像の一番左)

このあいむす焼がどんな風に作られているのか、現場を突撃です!

 

 

まずは店舗に伺いました。エビのマークが目印。

すぐ隣に駐車スペースもそなえられています。

 

 

満久屋豊浦商店さんは創業約130年。

元々は旅館を経営していましたが、おみやげ用に作った海老かまぼこが好評に。

その海老かまぼこがあいむす焼の原点になったそうですよ。

現在は6代目の豊浦孝幸さんが後を継がれています。

 

見学会当日は孝幸さんのお母さん、保江さんにご案内していただきましたー!

 

 

当日は風が冷たくて寒かったですが、晴れていたので万々歳です!

歩いて5分ほどのところにある作業場に向かいます。

 

 

年季の感じられる看板がかかった、こちらが作業場。

元・醤油蔵だそうで、その名残なのか昔の建物だからなのか、天井がたかーい。

ツバメの巣がたくさん!

 

満久屋さんは観音寺市観光協会さんがやっている「路地裏まち歩き」ツアーの立ち寄り先のひとつにもなっていますし、その他のイベントなどでも見学を受け入れているため、

あいむす焼の説明なども書かれているので万全です!

 

 

さて、作業場は建物に入ってすぐのこちらの部屋。

 

機械は必要ありません。

なぜなら材料になる海老の下準備から蒸すのまで、全て手作業!

 

 

あいむす焼を鉄のコテで挟んで蒸す作業は、

こちらの渋谷さんと6代目の孝幸さんのお二人で行っています。

 

うかがったころにはもう蒸し作業がはじまっていたので、食欲をそそるエビのいい匂いと、

耳に残るとある音が響いていました。

その音が何なのかを明かす前に、材料について説明します。

 

 

あいむす焼の材料になるのは、燧灘(ひうちなだ)でとれたジャコえび。

燧灘は瀬戸内海の中心部の海域のことです。

くわしく説明すると、香川の三豊市北部にある荘内半島から愛媛県の高縄半島の間にあたります。

 

地元で穫れたエビをパートのお母さんたちがひとつひとつ手作業でむいて、

エビから水が出るので片栗粉をまぶして。

なんと材料は、これだけ!!!

 

鉄のコテに・・・

 

 

さっとのせて・・・

 

 

パクリとはさむ!!

 

「あいむす焼」は漢字で書くと「相蒸焼」!

こうしてコテで蒸す作業が由来になっていたんです。

 

 

エビをはさむと空気や水分が圧縮されるからか「キュウウウ〜〜」と高い音がずっと鳴るんですが、

まるでエビが鳴き声をあげているようでした。

何本かのコテで同時に蒸しているとエビの鳴き声の高さがそれぞれ微妙に違っていて、

輪唱のようで面白かったです。

 

後日、見学会の動画もアップしますのでぜひ!お聞きくださいませ。

 

 

コテの持ち手の先に輪っかがついているのが見えますか?

エビをはさんですぐは輪っかに下の持ち手をひっかけて、より圧縮。

 

この台の下に火がかかっているのですが、場所によって火の当たり具合が違うので、コテの場所を順々に変えていきます。

エビをはさんで少し時間が経ったコテは画像の右側ですね。

輪っかが外してあります。

 

 

そうして1枚蒸し上がるまで、およそ1分30秒。

いただきました!

できたてのあいむす焼です!

 

大きさはもちろん、厚さと色にもこだわって作られています。

まだ熱いあいむす焼はエビの旨みがぎゅうぎゅうに詰まっていて、ちょっと柔らかい食感。

商品になったあいむす焼はパリっと割れるのですが、

やわらかかった理由は、室(むろ)にいれて乾燥させる前だったため。

 

 

作業場の中、渋谷さんの作業スペースの目の前にあるこれが室です。

室に入れて完全に水分を飛ばします。

孝幸さんのおじいさんの代にできたものだそうですが、大切に使い込まれていますね!

 

 

中はこんな感じです。下から熱が当たるようになっています。

昔は炭を使っていたのだとか。

 

 

渋谷さん、ひょいひょいと絶え間なくコテを扱っていますが、コテ、重いんですよ〜・・・。

試しに持たせてもらったところ、片手でなんとか持てる重さでした。

エビを挟んで、コテを順々にずらして、できたあいむす焼を取り出して、またエビ挟んで、コテをずらして ・・・とほとんど休みなく動けるなんて流石としか言えません。

ずっと座ったままの作業ですしね。

 

また、見学日は冬だったのでいいものの、夏の作業場は本当に暑いんだそうです。

クーラーはありましたが広域のものではなく、火も近すぎるせいで効かないとのこと。

 

 

丁寧な手仕事で作り出されるあいむす焼。創業から変わらない作り方のおせんべいは、とてもやさしい味がしました。

添加物が入っていないので地元・燧灘のエビの味がそのまま感じられるのもステキですよね。

自宅用にも、おみやげにも喜んでもらえると思います。

 

満久屋豊浦商店さん、お忙しいなか本当にありがとうございました!

お写真がなくて申し訳なかったのですが、

6代目の孝幸さんにも打ち合わせと後日のラジオ放送でたいへんお世話になりました!!ありがとうございました。

ゲストに来てくれたときの放送はコチラからお聞きください。

 

また、満久屋豊浦商店さんのホームページはコチラです。

 

すき焼きや鍋の具材としてあいむす焼をいれても美味しいと聞き、年中鍋文化の我が家で試すのが楽しみなハスイでした!

次回は一貫張屋さんの記事になります。

 

ハスイ