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サヌキノススメ第7回 その1「豆芳(ひょうげ豆)」

 

サン・クラッケで取り扱っている県産品の生産者さんを一般のお客さんと訪ねる

「サヌキノススメ見学会」!

毎月1回、サン・クラッケで取り扱っている食品、工芸品を作っている会社を見学させてもらい、

その内容をブログや動画などでアップ!

ラジオのコーナーも放送して、より香川の県産品を身近に感じてもらおう!!!

 

という4月から始まったこの企画。あっという間に10月で7回目。

つたないブログですが、プリントアウトしてみるとけっこうな分厚さになったので達成感を噛みしめつつ、更新スピードが一番の課題であります・・・。

 

では見学先を手書きしおりでご紹介!

 

 

午前は「ひょうげ豆」でおなじみ、高松市国分寺町にある「豆芳」さん。

午後は欄間彫刻の伝統工芸士「小比賀彫芸」さんと「朝倉彫刻店」さんにうかがってきましたー!

こちらはどちらも高松市松福町です。

 

今回はまずJRを使っての移動。見学会でJRを使うのは2度目ですね〜。

 

 

端岡駅で降りて、歩くこと約10分。

もとは車の修理工場だったという建物が見えてきます。

 

 

こちらが豆芳さんの工場!

建てられてから60数年は経っているそうです。

線路沿いに建っているので通りすがりに見たことがある方もいるのでは。

 

 

最初に案内してくれたのは那須さんです。丁寧に説明をしてくださいました。

 

豆芳さんは昭和23年(1948年)に創業し、今年で66年目。

そして現在、製造を担当しているのは那須さんふくめ、わずか3人!

工場とはいえ決して大きくはないスペースで、効率的に動けるように器具が配置されています。

 

 

豆芳さんは香川の名物「しょうゆ豆」も製造しています。

奥の部屋は衛生管理のため完全別室での作業となっているので、ほんの少し外から覗かせていただきました。

希少糖をつかったしょうゆ豆や、薄皮で食べやすい大豆のしょうゆ豆など、数種類作っていらっしゃいますよ。

 

一般的なしょうゆ豆は皮がしっかりした「そらまめ」から作られますが、

今回、製造過程を見学させていただいた「ひょうげ豆」も「そらまめ」から作られています!

 

おおまかな作り方のご説明です。

 

 

「ひょうげ豆」とは煎ったそらまめに、しょうがや水あめで作ったタレで味付けした豆菓子。

知る人ぞ知る奇祭、香川町で行なわれている『ひょうげ祭り』にちなんで作られ、現在も祭りに奉納されているお菓子です。

 

豆芳さんではひょうげ豆のほかにも豆菓子を作っています。

今回は「ひょうげ豆」と「豆ちん」の製造工程を見せて頂きました!

 

まず「豆ちん」から!

作ってくれたのはこの道30年の新居(にい)さんです。

 

 

豆ちんはピリ辛味で、小ぶりな豆菓子。創業当時から作っています。

原料は落花生。

 

まずは回転釜に入れた落花生に、寒梅粉(かんばいこ)をまぶしていきます。

 

 

寒梅粉(かんばいこ)は、米粉を蒸してお煎餅にしてから細かく製粉したもの。

これが豆ちんの「衣」になります。

回転釜は絶えずグルグル回っているので、ぼーんやり作業を見ていると目が回りました。

 

 

衣をつけた落花生は火にかけて煎っていきます。

こちらの煎り機、どこかで見たことあるなーと思ったら、6月の見学会で行った則包商店さんですね!

(則包商店さんの記事はコチラです)

 

平たい網のなかに大豆を入れて・・・スイッチオン!

 

 

画像では見えませんが、火の上に網がかかっている状態。網は横にぐるぐる回っています。

だいたい15分で煎りあがり。

手動のタイマーと目視、すごく熱せられた豆を触ってみることで煎り具合を見ていきます。

 

 

そうして煎っているあいだ、こちらのセッティングが完了していました。

幼稚園、小学生のとき教室でよく使われていました、こんなストーブ!

 

 

ストーブに温めているのは豆ちん秘伝のタレです。

お醤油をベースに、砂糖、ガーリック、唐辛子、ケチャップ等々が入っております。

もちろん配合はヒミツ!

タレがかたすぎると豆にからみにくいので温めるそうです。

 

 

煎り上がった落花生は回転機に運んで、

 

 

ぐるぐる回る落花生にタレをかけていきます。

豆も熱いですがタレも熱い!新居さんの周囲に湯気がたちます。

 

 

まんべんなくタレがからまったら出来上がりです!香ばしくて食欲をそそる匂い!

 

網を張った入れ物に入れたあと、船のような形の網に移し替え。

 

 

どばーっと豆を全て入れて、そこからは2人がかりでの作業に。

手で豆をバラバラと広げ続けます。

 

 

回転機から出してこの網に移し替え、手で広げていくまでの作業はスピード勝負!

というのも、放っておくと粟おこしのように豆と豆がくっついしまい、商品になりません。

熱が飛ぶまで、豆を転がし続けます。

 

 

落ち着いてきたころ、できたてをいただきました〜!待ってました!

できたてをその場で食べられる。これも見学会のいいところ。

 

製品になった豆ちんも食べたことがありますが、1パック無くなるのが早いこと。

アツアツにも関わらず、ぱくぱく食べてしまいそうだったので自制。とても美味しかったです!

 

 

熱がとれて豆同士がくっつく危険性がなくなったころ、網の先の入り口を開け、

かたむけて豆を取り出します。

船のような形は考え抜かれて作られているんですね。

 

次は「ひょうげ豆」の工程を見てみましょう!

 

 

ナベに投入しているのは前回のひょうげ豆作りのなか、形や色が原因で製品にならなかったひょうげ豆。

味も質も製品と同じなのですが、豆どうしがくっついて一粒が大きくなっているとお客さんが食べにくいということもあり、食べやすさと見た目の観点から取りのぞかれています。

 

しかーし。捨てるわけではありません。

大事な役割が待っているのです!

 

 

それはタレの色づけ。

切り刻んでミンチ状にしたショウガ+水あめ(水とグラニュー糖)がタレになるのですが、

それだけではひょうげ豆のきれいな黄金色が出ません。

色素を入れることもありますが、いびつな形のひょうげ豆と、ナベの底にくっついている焦げが色出しの秘訣なのです。

 

 

タレを煮立たせているあいだ、そらまめを煎ります。

豆ちんと同じくタイマーもかけますが、まずは目視。そして触ってみます。

 

 

そうこうしている間にタレに変化が。

色も淡く、量もそこそこ多かったのが・・・

 

 

色は紅茶色に。量も少なくなり、煮立ち方がこんなに激しく!

 

最高135℃まで上がったタレ、たまに外に飛んでくるとのこと・・・。

この日、ひょうげ豆作りを見せてくれた木子(きこ)さんは入社して1年。

今はタイミングが分かって避けられるようになったそうなのですが、これまでヤケドは何度もされています。

 

 

煎ったそらまめを回転釜に移し、ひしゃくでタレをかけていきます。

まんべんなくタレが行き渡るように、5〜10分ほどの作業です。

 

 

合間をみてスコップのような物でかきまわします。

ひょうげ豆の色がどんどん濃くなっていくと同時に、しょうがの香りが立ちこめていきます〜。

 

 

実は豆ちん作りとひょうげ豆作り、ふたつ同時に行なわれていました!

必要なときは2人もしくは3人で助け合いながら、

最低限の人数で最大の効果を出して、豆芳さんのお菓子は作られているんですよ。

 

 

できあがりました。ひょうげ豆!

袋詰めされた製品はカリカリした食感ですが、できたては衣になっているショウガの部分もふにゃりとしています。

しょうがの味がしっかり出てくるのは翌日まで寝かしてからだそうで、

たしかに、できたては味がまろやかな感じ。

 

 

参加者さんもいい笑顔!

出来立てはやっぱり格別でしたね〜。

 

 

こうして出来上がったひょうげ豆。黄金色が食欲をそそります。

手作業で袋詰めをして商品の完成!

 

豆芳さんの豆菓子はサン・クラッケでもお取り扱いしていますが、豆芳さん直営店もあるんですよー!

端岡駅から高松駅まで戻り、それから兵庫町にある「ひろば店」へ行きました。

 

 

どーんと目立つ看板やちょうちんが目印。

数十年前まで作業場もここにあったそうです。

 

 

レトロで雰囲気のあるお店には、あふれんばかりの豆!

どれにするかたくさん迷ってお買い物してまいりました。

高松市の街ナカにありますので、ぜひ行ってみてくださいね〜。

豆芳さんのホームページはコチラです!

 

豆芳さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!

みなさんとても親切にしてくださったので、わかりやすい見学会になりました。

 

豆菓子のやめられない、とまらない感はすごいなと心底思うハスイでした。

次回は欄間彫刻の小比賀彫芸さんの記事です!

 

ハスイ