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サヌキノススメ第2回 その5『香川のお茶と高瀬茶業組合について』

 

■香川のお茶の現状

 

香川のお茶の生産量は全国の生産量のうちの0.2%です。

また、緑茶の消費量は47都道府県のなかで46位(2009年の総務省の家計調査)

全国的に低い数値であることにくわえ、ペットボトルのお茶が一般的に普及したこともあり、

お茶の消費減少の流れは全国的に広がっています。

さらに高齢化もあってお茶農家も減少傾向にあります。

 

全国生産量0.2%の香川のお茶の産地別の占有率は、

三豊市74%、まんのう町13%、高松市13%となっています(24年度香川県調査)

三豊市には高瀬町、そして高瀬茶業組合さんがあります。

 

■香川のお茶栽培のはじまりと高瀬茶のはじまり

 

高松藩主だった松平頼重公が栗林公園を造園したとき、北庭に茶園をつくり、

藩主の茶会につかわれていたのがはじまりだそう。

栗林公園内の茶園は現在も残っています。

それがだいたい1624年〜1644年の寛永のころ。

 

高瀬茶はといえば、江戸時代後期に丸亀藩主に愛用され、

闘茶(お茶の味や香りをききわける競技)に用いられていたとのことです。

※ 書籍「香川の食文化」食文化の会・著より引用致しました。

 

 

■高瀬茶業組合とは

 

昭和30年に二ノ宮茶業組合として発足しました。

二ノ宮とは高瀬町に今も残っている地区名です。

 

それから10年後の昭和40年に農事組合法人 高瀬茶業組合が設立。着実に茶園面積を広げていきました。

現在では機械化された工場で組合のお茶の加工だけでなく、お茶の委託加工も請け負っています。

職員は8名。うち、工場を担当しているのは3人だそうです。

店頭では実際に高瀬茶や高瀬茶の加工品を買うことができます。

 

■茶葉の管理

 

食品の安全が特に求められている昨今。

茶畑で摘まれたお茶は高瀬茶業組合さんへと運ばれ、葉の状態を見て茶葉に等級がつけられます。

そして、畑ごとにふっている番号、茶葉の品種、出荷量等の情報をバーコードに入力。

いつ、どこで摘まれたお茶なのか、情報がこうして管理されています。

 

■高瀬茶業組合の1年

 

高瀬茶の新茶はだいたい4月から始まります。

5月のゴールデンウィークあたりでピークをむかえ、6月上旬ごろから二番茶の摘み取りがはじまります。

そのあともお茶屋さんからの注文で生産委託を受けたお茶をつくったり、販売や営業を行います。外に指導に行く方もいます。

また、ひとくちに高瀬茶といっても商品は豊富です。

乾物になった荒茶は冷凍して保存しておき、時期時期にいろいろなお茶に仕上げていきます。

新茶の摘み取り時期が終わってからも1年を通して忙しい毎日が続いているんですね。

 

■高瀬茶の出荷うちわけ

 

50%は高瀬茶業組合の高瀬銘茶ブランドとして市場に出ます。

20%は香川県内のお茶屋さんに買われたり、加工品に使われ、

30%県外(静岡、徳島、岡山など)へと出荷されます。

高瀬茶は約70%が県内で消費されています。

 

サン・クラッケでも高瀬茶をつかったようかんや、期間限定品だったため今はありませんが高瀬茶カステラもおいていました。

 

■新茶とは

 

その年に初めて摘まれたお茶。いわゆる初物です。

初物にはパワーや栄養がみなぎっており、縁起もよく、

初物を食べると75日寿命が伸びるという意味の「初物七十五日」という言葉もあります。

芽がやわらかく、青々とした匂いが特徴です。

同じグラム数が入っているお新茶でも、値段が高かったり安かったりするものがありますが、

これには摘み取られた順番が大きく関係しています。

最初のほうに摘まれたお茶ほど値段が高く、あとのものほど下がっていくのです。

同じ産地、種類のお葉でも摘まれた順番によって味に変化がありますので、

年に1度のお新茶の時期に色々試してみるのもオススメです。

 

■お茶のいれかた

 

おいしいお茶をいれるには「茶葉の量」「お湯の量」「お湯の温度」「茶葉の浸出時間」が大事になってきます。

さらにお茶の種類によっていれ方はわかれます。

たとえば、ほうじ茶や番茶は家庭によくあるポットの90℃の熱湯をそのままいれたり、

甘みが特徴の玉露(宇治茶が有名)は50℃ほどの低い温度で、じっくり出します。

 

ですがお茶は「茶葉の量」「お湯の量」「お湯の温度」「茶葉の浸出時間」を変えることで

自分好みの濃さや香りに調整して入れることもできるのです。

茶葉の量を多めにしたり、茶葉の浸出時間を長くすれば濃いめのお茶がいれられますし、

それとは逆に茶葉の浸出時間を短くして2煎目、3煎目をじっくり飲んだり、

高い温度のお湯でいれてお茶は香りを楽しむこともできます。

 

 

■高瀬茶業組合さんの取り組み

 

東日本ではポピュラーだった深むし茶を作ったり、

高瀬で育てた「めいりょく」という種類の茶葉だけをつかった「たかせのべに茶」の販売など、

今の生活スタイルに合わせた新商品の開発も行っています。

 

深むし茶は茶葉を作る工程のなかの「蒸す」工程を長くすることで、味が早く濃く出やすくなったお茶のこと。

「たかせのべに茶」は発酵させる時間を長くした、紅茶に近くて赤みがあり、すぐいれられるティーバッグのお茶です。

 

■高瀬茶業組合さんの想い

 

おいしいお茶をいれる手順は確かにあります。

ですが道具をそろえることから始めなくても、家にあるものでまずは自由に香川のお茶を飲んでもらいたいと、

見学会で案内をしてくださった荒木さんはおっしゃっていました。

取っ掛かりは何でもかまいません。

縁起物の新茶といっても茶葉の片付けが手間だと思った時はティーバッグがあります。

今年は新茶のティーバッグを目の細かいものに改良し、より味が出やすくなりました。

味や香りがどんなものか気になるときは、

サン・クラッケでお茶のご試飲をしていただけますのでお気軽にお申し付けください。

 

まずは気軽な気持ちで、香川のお茶で一服を。

 

 

★高瀬茶業組合さまのホームページはこちら

 

ハスイ