おマキ「ほうこうさん」
9月産業工芸展の店頭ディスプレイを飾っているほうこうさん。
実はもの悲しい物語があること、知っていますか?
時は、さぬき生駒時代(1587〜1640)に遡ります。
殿様のお姫様のおそば仕えに、おマキという娘がいました。
あるときお姫様が重い病にかかり、いろいろ手を尽くしたにもかかわらず
なおりませんでした。
そこでおマキは身代わりに、お姫様の病を身にうつし受け、お姫様の病気が
治るよう祈願を込めて、離れ島に流し人になって行きました。
その離れ島で、ひとりおマキは亡くなっていきました。
人々は、おマキを奉公さんとほめたたえました。
以来、この奉公人形を買い、こどもが病にかかると一旦抱かせて海に流すと
病は治ったと言い伝えられています。
こんな物語が聞くと尚いっそう、愛着がわきません?
戦後、下火になっていた張子に再び脚光をもたらした宮内ふささん。
サン・クラッケでは、102歳になるまで張子を作り続けたその宮内ふささんが
作ったほうこうさんを展示中!
店頭では、いろいろな工芸士さんが作ったほうこうさんを販売しております。
それぞれ表情が違い、面白いですよ。
是非、見に来て下さい。
右側が「ふさ」さん作、左は孫の幹子さん作。
やました