サン・クラッケで取り扱っている県産品の生産者さんを一般のお客さんと訪ねる
「サヌキノススメ見学会」!
毎月1回、サン・クラッケで取り扱っている食品、工芸品を作っている会社を見学させてもらい、
その内容をブログや動画などでアップ!
ラジオのコーナーも放送して、より香川の県産品を身近に感じてもらおう!!!
という4月から始まったこの企画も7月で4回目。
今回見学をお願いしたのは
『峰山ハチミツ』という、名前の通り峰山でハチミツを作っている「ミネック」さんと、
『丸亀うちわ』の伝統工芸士さんやうちわマイスターさんが交代で常駐している「うちわの港ミュージアム」さん。
スタッフを含め9名での見学会となりました!
午前中は峰山ハチミツのミネックさんへ!
栗林山荘前を通りすぎて、峰山を上へ〜上へ〜と登りまして、
左手に見えてくるのが『峰山ハチミツ』の旗!と、こちらのナチュラルなお家。

ミネックさんは峰山で養蜂をはじめて今年で4年目。
1年目は蜂の数を増やして、
2年目はテスト販売、
3年目の去年から本格的にハチミツ販売をはじめて、
そして4年目の今年、
なんと、見学会当日に!直売所&カフェがオープン!
その直売所&カフェが上↑のきれいな建物というわけです!

お話を聞かせていただいたのは峰山ハチミツの養蜂家・天野さん。
天野さんは生まれ育った地元である峰山にもっとたくさんの人が来て、
子どもも大人も楽しんでほしいという峰山愛からハチミツ作りをはじめました。
天野さんにとっても似合っているオレンジのポロシャツにも峰山ハチミツのロゴが。
これも峰山愛ですね!

こちらはサン・クラッケでも取り扱っている峰山ハチミツ120gの中びん。
きらきらしていてきれいです。
牛乳びんみたいなガラスの入れ物も特徴的ですが、
なんといっても目につくのが、びんの上のシール・・・。

こちらズバリ、天野さんです!
天野さんが高校時代に先輩からつけられたあだ名が「あまん」。
今ではお子さんや奥さんも天野さんのことを「あまん」と呼んでいます。
見学会の日はお子さんたちも直売所にいらっしゃって、お店のお手伝いをされていました。
とても仲の良いご家族です~。
さて、パッケージもさることながら、
蜂が蜜を採った季節ごとに種類分けして、ハチミツを販売していることも大きな特徴です。

「春一番」「春二番」「初夏一番」といったふうに、蜂が蜜をとってきた期間で分けています。
蜂が集めてくる花を限定することなく、
それぞれの季節に咲く、多様な峰山の花の味を楽しめるようになっています。
今回の見学会、蜂の巣箱を間近で見せていただきました!!
蜂の巣を間近で見ることなんて今までなかったのでドキドキ……。
まずは面布(めんぷ)をかぶるのですが、さっそく四苦八苦。
面布というのは、顔を蜂に刺されるのを防ぐ網付きの帽子のこと。
先のほうがゴムになっているもの、脇の下からヒモを通して結ぶものと、面布も種類があるのだなあと、ひとつ発見。
意外と視界も悪くありません。

直売所のすぐ奥手側に見えているのが巣箱です。
サヌキノススメ企画担当の私、ハスイはとても怖がりなうえ、虫全般が苦手なのですが、
天野さんから”蜂はこちらから悪さをしなければだいたい大丈夫”とお聞きしていましたし、
参加者さまをご案内する立場として、なるべく不安を表に出さないように先導しようとしたのですが!

先頭をどんどん行くのは見学に参加してくださったお子さんたちや参加者のみなさま!
すみません、心強かったです・・・・・・。

まず天野さんが燻煙器(くんえんき)で蜂を大人しくさせてくれます。
燻煙器とは、新聞紙や麻布を燃やして煙を出すもの。
持ち手をプッシュすると煙が出ます。
そして巣箱の蓋をとって、引き出したのは蜂の巣!!もとい巣板(すばん)!!

この一枚にくっついている蜂の数はこれでも少ないほうだとか。

今の季節のミネックさんの蜂の巣箱は1段、2段と重なっています。
段ごとに『ひとつの群(ぐん)』となり、段に1匹、女王蜂がいます。
群が何匹で構成されているかは群によりけり。
1万匹の郡もあれば、数千の群もあるため、よく聞かれる「何匹くらいの蜂がいるのか」という質問には答えにくいのだとか。
ちなみに峰山には20〜30箱くらいの巣箱を置いているそうです。

見学をさせていただいてまず思ったのが、蜂ってすごい生き物だなと言うことでした。
まずは蜂の巣について。
蜂の巣は1マスが六角形になっていますよね。
この形は人間が何か作用を加えたわけではなく、蜂が自然と作り上げる形です。
ただ六角形が並んでいるだけでなく、巣板の表側と裏側で六角形がちょうど半分ずつズレています。
こうすることによって全体の強度がぐっとあがるというわけです!
これはハニカム構造と呼ばれ、新幹線や人工衛星などにも使われるほど利点があるんですよ。
また、写真だと分かりづらいのですが、六角形がすこーし上向きになっています。
とってきたばかりの花の蜜は液状なので、こぼれないようにという蜂の工夫です。
ちなみに、蜜がたまって糖度が上がると、蜜の粘度も上がるので下に垂れる心配はなくなります。
(巣の構造だけでもすごいのに、蜂にはもっと神秘的な部分が。
書き切れないので詳しくは後日更新の詳細ブログにて!)

この白っぽくなっているところ。
穴にハチミツを貯め切り、蜂がフタをして保存している状態です。
巣板全体がこうなるといよいよ採蜜する時期!

そんな採り頃の巣から、直接ハチミツを食べることができました!!

天野さんが蜂を払ってくれて、下のような状態に。

そーっとスプーンを入れてみると・・・

白い部分はやわらかく、あまり力をいれずにハチミツまで到達!
濃厚ですっごく甘かったです!
何も混ざっていない本物のハチミツは甘さが凝縮されていて、なんとなく重たい感じ。
実はハチミツそのものには匂いはほとんどなく、食べてはじめて、後から口の中に香りが広がります。
白い部分は「みつろう」と言い、蜂がハチミツを食べて分泌するもの。これも食べてもだいじょうぶ。
ガムに似た触感です。
みつろうを食べられるのも養蜂場ならではの貴重な体験でした。

ハチミツの試食のあとは、ほぼ全員が巣板を持って写真撮影!

至近距離から巣をのぞいて観察したりも。

写真だとまだ若干顔がこわばっていますが、このころには私も蜂に慣れてきました。
今回見せていただいた蜂の群はまだ一度も採蜜をしたことがないため、警戒心がほとんどなくて大人しかったです。
採蜜したことがある=貯めた食糧をとられた経験のある蜂だとこうはいかず、
採蜜の時期の天野さんは毎日のように刺されているとのこと。
寿命が40日程度の働き蜂たちも命がけ!天野さんも命がけです!
養蜂家さんの大変さがよく分かりました。

直売所で軽食を取ったりしながら、午後の見学先さんへの移動まで休憩タイム。



私は「はちみつアイスぱん」をいただきました。
ハチミツとバニラアイスは鉄板ですね!たいへん美味しかったです!
直売所にはサン・クラッケでは現在取扱いのない大びんのハチミツも置いています。
試食コーナーもあるので、季節ごとの蜜の違いが分かりますよ~。

あまんの奥さん作・特製ハチミツドレッシング(これもおいしい!)もいただいてしまいました!
ハチミツは万能調味料といわれています。
ハチミツと野菜のすりおろし、お酢、お醤油等々をまぜてドレッシングにするも良し。
お肉を焼く前にハチミツにつけておくと、ハチミツに含まれる酵素のおかげでお肉が柔らかくなりますし、
スポンジケーキ作りに砂糖のかわりにハチミツを使うとしっとり出来上がるそうです。

アスレチックがあり、広場でお花見なども楽しめる峰山。
私も小学生のときに遠足で何度か訪れていましたが、ミネックさんを訪問するまで何年も登っていないことに気がつきました。
峰山ハチミツ目当てに峰山に来る方も、峰山で遊んだ帰りにミネックさんに立ち寄る方も、これから増えること間違いなし!
ミネックさんの直売所オープンで魅力を増した峰山に、みなさんぜひ登ってみてください。
高松の中心部からあっという間ですよー!
ミネックさんでは完売している「春一番」のハチミツを、見学会後、サン・クラッケでちゃっかり購入したハスイでした!
★峰山ハチミツさんのホームページはこちら!
直売所&カフェの営業は現在のところ、
営業時間 AM8:30~PM15:00
定休日 月・金
となっております。駐車場も広くて入りやすいですので、みなさまぜひ!
ハスイ