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肥松(こえまつ)って、知ってます?

肥松ってご存知ですか?

 

香川県の伝統的工芸品でもある、肥松木工。

 

現在さぬきでもの作りをされているのは、クラフト・アリオカ(有岡さん)のみ。

 

 

 

松の盆栽で有名な香川県は、瀬戸内海に面した地域でも黒松の名産地です。

 

赤松、黒松が百年以上育つと、中心部に松ヤニが蓄積されます。三百年をすぎるとようやく、

 

良質な松ヤニを含んだ部分が形成され、その部分だけで作る物を肥松といいます。

 

昔から肥松は、神が降臨するとされ、家運を願って建築材としても用いられてきました。

 

木工として使用できるのは最低でも3百年を超えたもので、更に20年寝かせたものが材料となります。

 

太陽にかざすとべっ甲のように透けて見えるという特徴があり、そうした部分は腐り難く短期間でどんどん濃色になり、

 

拭き上げると漆を塗ったように「艶」がでてきます。

 

 

 

 

蛍光灯ですが、透けているのが分かります。

 

 

 

 

 

 

下の写真右側は、つくったばかりのもの。

 

左側は10年経過したもの。

 

何も塗らずこの状態になります、凄いですよね!?

 

つかうほどに、風合いが変化していき、「三代かけて変わっていく」との言い伝えもあるそうです!

 

 

工芸品は、大事に飾っておくものでは無いと思います。

 

使ってこそ、その機能美と造形美がわかるもの。

 

工芸品は、暮らしのなかで日常的に使われ、そして使い易いように工夫を重ねて来た作り手の叡智がつまったもの。

 

伝統的工芸品は今、大量生産・消費型のモノが溢れるマーケットの中で貴重な存在になってきました。

 

 

 

経年とともに機能が廃れる工業製品。

 

対して経年では機能は失われず、むしろ使い易くなっていき、修理・修繕が可能。そして愛着が増していく工芸品。

 

親から子へ、子から孫へ。

 

受け継がれていくものは伝統的工芸品の技術だけではないのではないでしょうか。

 

それらが使われる暮らしと、そのなかで生まれる人と人とのつながりもある筈です。

 

価値観ってなんだろう。

 

便利になりすぎて見失ってしまったものがあるのではないでしょうか。

 

やました