菓子木型の世界。
10月20日、日曜日。
サン・クラッケスタッフのイケとミクは
香川の伝統工芸士、菓子木型職人市原さんの菓子木型を使った
和三盆作りの体験に行ってまいりました。
花園町にある市原さんの工房から奥に進むと突き当りに「豆花」の看板が。
市原さんの娘さんが、菓子木型の素晴らしさを広く伝えるために
「和三盆体験ルーム豆花」を開いてくださっています。
この日は豆花さんが小学校の体験教室で外出されていて、市原さんの奥さんから教えていただけることに!
中に入るとビックリ!素敵でおしゃれな空間が広がっていました。
伝統工芸?ちょっと自分とは遠いかな…と感じる方にも、きっとこの空気自体を楽しめる空間。
当日はあいにくの雨でしたが、和三盆づくりには実は絶好の天気。
最初に三色のお水の中から自分で好きな色を選んで、和三盆を混ぜながら湿らせていきます。
これがカンカン照りだと今からやる作業の合間に水分が飛んでしまって、和三盆が密に固まらなかったりするんです。なるほど〜…納得。
ここからの作業は瞬く間に進んでいきました。
色がついた和三盆を網に押し付けながらきめ細やかにこしたあとは
ひょっとこやバラ、季節に合わせて新作の木型ハロウィンのかぼちゃ!などなど
かわいくて、細かな技が凄くって、興奮する色々な木型の中から好きなのを選んでひたすら和三盆を詰める!
躍動感でブレます!(^o^)
和三盆から水分が飛んでいくのでなにせスピード勝負。
和三盆を木型に詰めれば、へらで平らにすりきり、木の板にころんっと
この瞬間が感動!
木型を見る限りでは完成した和三盆の姿が100%は想像つかないのです。
はんこのように出来上がりとはすべて逆に彫られているので、木の板に転がってきたそのモノを見て…
ああかわいい。素敵だと、二人とも興奮感動の繰り返し。
出来上がりを見れば見るほど、木型に彫られた模様の技術の細かさが解る上に、
和三盆って甘くて美味しいお砂糖だけど、形になる前はやっぱりただの粉で
それに命が吹き込まれる瞬間を自分で触れて体験すれば、より菓子木型への関心が深まったり。
本当にかわいくて、美味しそう♪
たっぷりと和三盆をつくったあとは、抹茶をいれてくださってお土産箱に入りきらないものを食べながらお茶会。
口に入れると…そうそうコレコレ!
期待通りの口どけで甘〜く満たしてくれました(*^^*)
最後はお土産の箱に入れてくださって、ホクホクで持ち帰り。
私たちはちょっと欲張ってたくさんつくってしまったので
それだけ和三盆の密度が足りなかったらしく
ほろほろと崩れ落ちたりもしましたが…
それも自分で体験してみてこそ分かること!
クリスマスやお正月にもその季節に合った新作の木型を用意してくださるらしく
私たちは是非二回目の参加もしたいと思いました。
お店で眺めていた菓子木型。
なんとなく知識で、使い方や出来上がりを想像していましたが
実際に触って自分で生み出してみるとすっごく親近感が湧きますね。
体験の後に、市原さんの工房にもお邪魔させていただき、
市原家名物「○○うどん」(名前は行った方のお楽しみ♪)もいただきながら
木型にまつわる話などをたくさんしてもらいました。
お客さんから注文の入るオリジナルの木型にはそれぞれ本当にドラマチックなストーリーがあり、
ついさっき自分で体験をしてきたからこそわかる、
木型の手作り感、和三盆菓子の手作り感が生み出す温かさをしみじみ感じました。
誰かの贈り物にオリジナルの木型と、手作りできるように和三盆糖を贈れたら本当に素敵。
あの体験教室に行くと、きっとこの気持ちがわかると思います(^^)
伝統工芸士市原さんのお人柄など、お伝えしたいことは山のようにありますが、
まずはぜひとも皆さん、気軽な気持ちで和三盆作りの体験教室に行かれてみてください。
モノをつくるときのワクワクは子供心を呼び起こし
直接手に触れる木型「工芸品」の繊細さは、モノの持つ美しさや必要性を改めて教えてくれますよ。
和三盆作り体験の詳細はこちら↓
和三盆体験ルーム豆花
香川県高松市花園町 1−9−13
℡ 087-831-3712 (ご予約はこちらへ)
営業時間 10時~17時 お休み 木曜
要予約
和三盆体験料 1000円 練りきり体験料 1000円
和三盆+練りきり 2000円
飲み物つき 作った和三盆・練りきりは箱詰めにしてお持ち帰り
和三盆 約12個~15個 練りきり 3個
※練りきり体験は二日前までにご予約ください。
ミク
香川大学生主催 ラバーズKitchinに参加してきました!
2013.10.12(土)18:00~
南新町商店街にあるカフェジーナさんで行われた「ラバーズKitchin」に参加して参りました。
こちらのイベントは香川大学の学生さんが、
「香川県で作られているものを少しでも知っていただきたい」
という思いから企画をされました。
まず香川県の広さやオリーブ牛についてなど、香川について知るクイズをテーブル別対抗で盛り上がり、
そのあとは、まんばのけんちゃんやオリーブはまち、讃岐コーチンなど、香川県産の料理に舌鼓。
カフェジーナさんのご厚意で白みそ餡餅雑煮までいただいちゃいました。
サン・クラッケでもご紹介させていただいた農家の宮下さん、末澤さんのお野菜、
柿茶本舗の柿茶(坂出)、たけちゃんの福栄米(東かがわ)もおいしく登場しました。
食事の後は、森本建具店 森本ご夫妻による組手障子ワークショップ。
組手に触れ合うことが初めての方も多く、かなり盛り上がりました。
イベントリーダーの大崎さんがカフェの方のご紹介でサン・クラッケを訪れたのは8月。
店頭で香川の農家さんを特集している時でした。
香川で作られているものをご紹介したいということから、
生産者さんのご紹介や、僭越ながらご相談させていただきました。
大崎さんたちは、実際に生産者の方を訪れ、取材し、
その内容を食事中に学生さんたちがテーブルを回り、それぞれの料理や食材について説明されていました。
各テーブルにはその生産者さんも参加、一般の方が生のお声を聞けるという充実の内容でした。
生産者、消費者、それらを繋ぐマーケット。
それぞれが全て繋がり、意見が生まれ、その循環がよりいいものを生み出す。
私たちサン・クラッケは、そういうきっかけ作りをこれからもしていきたいと思います。
大崎さん他香川大学生のみなさま、生産者のみなさま
素敵なお時間をありがとうございました。