欄間彫刻(らんまちょうこく)
その歴史は約1000年。
平安時代にはその原形ができ、安土桃山時代にその技術が開花し、
江戸〜明治〜大正まで下り、やっと民間に広まったそうです。
当時、鴨居の上に光を取り入れ風通しを良くするという実用性と、
品格や権力を表す為の装飾として取り付けられていました。
欄間彫刻の妙は、透かし彫り(木をくり抜き紋様を表す技法)と
浮かし彫り(輪郭を削り彫刻を立体的に見せる技法)。
写真では分かり辛いのが残念です。
下も透かし彫りとなります。
常に新しい発想、絶え間ない技術向上と産業として持続する為の方法、
今の生活様式にあった工芸品の在り方を考え、熱く語ってくれた小比賀彫刻の小比賀さん。
欄間彫刻は建具、障子の一部として存在していますので、すべて受注生産となります。
実物を紹介したいのですが、商品としては存在しませんので当店では、
その技法を使用した彫刻品を2階「産業工芸展」コーナーで販売しております。
やました